葉脈の死別
谷仮面読んだ、めちゃくちゃ面白かった。
ハチワンダイバーも将棋わかんないのに面白かったし、熱量と勢いが好きなんだろうな、あと祈りが成就する物語が。人に会うために生まれてくるんだなと思った。
着心地の良い服を着ていると衣摺れが心地いい。
履き心地の良い靴を履いてると歩行が気持ちいい。
体が軽いですわ!
健脚のお嬢様になって野山を駆け回る。
美しく素晴らしい何かになって野山を駆け回る。
美しく素晴らしい、それでいて尊い何かに祈りを捧げる。
青いリボンのついた黒いハットを被った女は、青いシャツと黒いスカートを着て俺に刃物を向けている。
赤いリボンのついた黒いハットを被った女は、赤いシャツと黒いスカートを着て俺に刃物を向けている。
それで左右対称になっている。
体が伸びる時間になる。
一切を呪い、罪を嗅ぎ、うさ耳萌え。
回転するうさ耳萌え。
分裂するうさ耳萌え。
思考の全てが吹き飛ぶ、立てかけられた木の板に集まる。牧場は熱されて痙攣する、カーテンの隙間から光が見える。カーテンのウィキペディアを見る。
草原を走る左右が見える。月面で踊るあの子が見える。
枕を中心にネットワークが構成される、商品になる。
2.5頭身の宇宙人が、俺たちを案じてx軸を移動させる。いつのまにか間取りが変わって驚きだな。
踊るバニースーツ 踊るバニースーツ 踊るバニースーツ
う さ み み 萌 え
踊るバニースーツ 踊るバニースーツ 踊るバニースーツ
灰色の巨大なクマはキューブで構成されている。
子供たちの足についたクリームを舐める馬がレールの上を滑る。
三賢人は間取りを変えるな。
三賢人は名前を覚えろ。
姿勢を変えたせいで。
天井が高いベビー用品売り場で味わえる意味の無い孤独。
黄色くて平たいノーツで押しつぶそうとする。
カプセルトイの海が螺旋階段を登る。カプセルトイの海に乗って螺旋階段を登る。窓に雨粒が伝う幻覚を見る。
空間を認識し、誤認識し、認識し、再度誤認識するところから始まる。
揺蕩っていいのか?
俺が夢の中で強く俺だと感じた幻覚は目を開いてスマホを見ると消えてしまう。映像は返事をしない。
ローグライクミュージック。
繰り返されるたびに幻覚と映像を変えて姿をあらわす。
さっきまでゲームのように見えていた、今は自分が画面の中だ。
目を閉じている間は確かに存在しているのに。
文字起こしをする前には確かに存在しているのに。
俺以外にもう一人居ると先月から思っていたけど、俺だった。
俺はもう一人の俺を弟のように感じた、そうすると左側は断崖絶壁になり、右側には感じがあり、中心の雪山を進むしかない。小さな俺よ、恐れずに進め、見守ることしかできない。
↑
そんなことなかった
イオンモールみたいなところのテラスで髪の毛巻いたシロイルカ浮いてた。
幻影とクーラーのカニが同時に襲いかかる。
俺の右上半身に浸食している小説家病のドラゴン少年。
海の風景の壁紙を、ライトが照らすステージを寝室だと誤認してしまう。肌色と水色で構成されている。並行世界の俺たちが一様に触れる石。
たどり着くのが月面だったとしたら、あの人のための場所を作る。
葉脈の死別を見届けて次の段階に進む。