LOVEと書かれたオムライス

ギュイーン!ドリルを回しています!

 

 

朝起きると口から毒液が出るようになっていた。寝ている間に俺の口からこぼれ出た毒の唾液が枕を溶かしていた。

歯を磨こうとして歯ブラシを口に入れたら、その瞬間歯ブラシが完全に溶けた。

朝ごはんを食べようとして食パンを口に入れたら、その瞬間食パンが完全に溶けた。

 

 

車用の信号が赤になって、歩行者信号が赤から青になるまでの時間差の段階で横断歩道を渡り出す奴は何をやってもダメ。

 

 

このブログを書くときはいつも青竜刀を使っているのでスマホの画面がズタズタになっています……。

 

 

雲ひとつない青空、周りを緑の山々に囲まれた洋館。そこで、昆虫の葬式は開かれていた。

つい先日、ピンクのUFOを追いかけている時に軽トラに轢かれ、そのまま命を落とした昆虫だったが、その死を惜しむ者は誰一人いなかったと言う。

 

昆虫の中学時代のバスケ部の後輩であり、喪主を務める桐崎(きりさき)ですら、昆虫の死について何か感情を動かされることはなかった。バスケが全く上手くないのに練習をサボりまくるので同級生から先輩後輩まで全員に嫌われまくって毎日バッシュの底と体育館の床を接着される嫌がらせを受けていた(そのせいで昆虫の母校の体育館の床はバッシュでその半分ほどの面積が埋まっていた)昆虫の、唯一の話し相手だった桐崎だったが、それは単に本当に昆虫に何の感情も抱いていなかったからである。

 

完全なる無関心であったがゆえに、昆虫を嫌わず、そのせいで喪主まで押し付けられてしまった可哀想な男、桐崎。

整った中性的な顔立ちで、もし女装をしたとすればすこぶる似合うであろう、桐崎。

野菜が嫌いなので居酒屋で誰かがサラダを頼むと露骨に嫌な顔をする、桐崎。

 

桐崎以外誰もいない洋館の大広間で、葬式の作法を何も知らない彼は見よう見まねで僧侶の真似事をする。

桐崎は軽トラに轢かれてぐちゃぐちゃになった昆虫が入ったビニール袋に向かってうろ覚えのお経を唱えた。

窓から見えるは空は雲ひとつなく青色が際限なく広がっていた。

 

 

シャープペンシルが紙の上を滑る音だけが部室を満たしていた。先輩の肌は透き通るように白く、触れるだけでも跡形もなく崩れてしまいそうだった、字を書く音にかき消されるほど小さな呼吸がたまらなく愛おしかった。

 

この前空を飛べる椅子に乗る夢見たんだけど全然操縦出来なくて普通にめちゃくちゃ怖かった。

 

 

彼女は毎日寝る前に、両手を組んで祈りを捧げる。美しい空が見られますように、水が上から下に流れますように、甘い果物が実りますように、卵を落として割りませんように、幸せが形を伴って人々に寄り添いますように、赤いニット帽を買ってもらえますように、全ての祈りが終わる前に、彼女は眠りについてしまう。終わりのない、尽きることのない祈りは壁に染み込む。蛇口をひねるとピンク色の水が出てくる。

 

 

バースデーケーキみたいな戦車。

 

 

帰り道、カラスに怯えて橋を渡れなかったお前のことを何故かずっと忘れられずにいます。

 

 

今回の昆虫ポイント。

 

8くらげ。

 

前回より32クッキー上昇しています。

 

 

会いたいと言って。